TC神鋼不動産、神奈川・綾瀬で首都圏初の物流施設着工

2.5万㎡BOX型、25年9月完成見込む

東京センチュリーと神戸製鋼所、中央日本土地建物の3社が出資しているTC神鋼不動産は5月24日、神奈川県綾瀬市で新たな物流施設「ASLOGI（アスロジ）綾瀬」の工事を本格的に開始したと発表した。

同社の案件としては4件目で、首都圏では初めて。地上4階建てのBOX型で、延床面積は2万4907㎡、完成は2025年9月を想定している。

竣工イメージ

東名高速道路と圏央道、各主要国道が交差する交通の要所に位置する綾瀬工業団地内で開発。周辺には物流施設や工場などが集積しているエリアに立地しており、24時間稼働が可能。東京中心部から約40km圏内、東名高速道路の綾瀬スマートICから約3㎞。都心への配送に加え広域配送にも高いポテンシャルを有すると見込む。

荷物用エレベーターを4基、垂直搬送機を2基取り入れ、上下階の荷物輸送に配慮する。床荷重は1.5t/㎡、梁下有効高は5.5mを確保、汎用性の高い仕様を採用している。

前面道路は幅員9mで出入口を2カ所設け、トラックバースは奥行き約15mを確保しトラックのオペレーションに配慮する。

建物内のレイアウトは荷主のニーズに応じて2つに分割できるフレキシブルな配置計画を導入。2階にはラウンジを設置し、冷凍食品の無人販売サービスを導入する予定。

BCP対策として非常用発電機や防災倉庫を設置し、環境面はCASBEE「A」ランク認証取得や全館LED照明採用などを講じている。

施設概要

◆計画位置図

（藤原秀行）※いずれもTC神鋼不動産提供