海運/物流/海洋事業×宇宙の分野で新規事業創出目指す
商船三井系のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)、MOL PLUSは9月13日、再使用可能な小型ロケットの開発・製造と打ち上げ事業を手掛ける将来宇宙輸送システムに出資する方針を決めたと発表した。具体的な出資額は開示していない。
将来宇宙輸送システムは「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」をビジョンに掲げ、再使用型の人工衛星打上げ用ロケットの開発に取り組み、将来は有人宇宙輸送サービスや宇宙港ビジネスの展開を進めていく構想を打ち出している。
商船三井は既に将来宇宙輸送システムが運営する「次世代型宇宙港」のあり方を検討するワーキンググループに参加している。今後は将来宇宙輸送システムとともに再使用型ロケットの洋上離発着事業の検討を進めるなど、海運/物流/海洋事業×宇宙の分野での新規事業の創出に注力していく方針。
宇宙関連事業への参入検討は、商船三井グループ新規事業提案制度「MOL Incubation Bridge」を通じて発案・推進されている。
(藤原秀行)