8月のアジア10カ国・地域発米国向け海上コンテナ、12カ月連続プラス

8月のアジア10カ国・地域発米国向け海上コンテナ、12カ月連続プラス

米デカルト・データマイン調査、全世界からも13.3%増

米調査機関デカルト・データマインが9月13日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、8月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比16.0%増の179万9090TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

昨年9月から12カ月連続して前年実績を上回った。堅調な個人消費などを背景に貿易の復調が持続している。

全世界から米国向けの輸送量も8月は13.3%増の247万78891TEUだった。

10カ国・地域別の8月実績は、台湾とシンガポール、マレーシア、香港以外の6カ国で前年実績を超えた。シェア5割強で取扱量が圧倒的に首位の中国は15.4%増の105万7814TEUで、昨年9月から12カ月連続のプラスを記録した。

先行きに関しては、中国に加えて米国も景気減速の懸念が浮上しており、輸出量の増勢が続くかどうかが焦点となる。

取扱量2位の韓国は37.4%増の21万2521TEU、3位のベトナムは27.2%増の18万7722TEU、4位の台湾は2.4%減の7万4953TEUなどとなった。日本は8.3%増の3万5482TEU。

8月の主要品目別実績は、7月と同じく上位10品目の全てがプラスとなった。トップの家具類は16.4%増、2位の機械類は25.1%増、3位の電子電機は12.6%増など、9品目がいずれも2桁の伸びを見せた。

米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の7月分は20.6%増の45万5626TEUだった。

(藤原秀行)

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