【現地取材・動画】仏エグゾテック、倉庫自動化ロボットの新モデル発表

【現地取材・動画】仏エグゾテック、倉庫自動化ロボットの新モデル発表

処理能力50%アップ、保管能力最大3割向上も

フランスの新興ロボットメーカーExotec(エグゾテック)の日本法人Exotec Nihon(エグゾテック二ホン)は2月7日、東京都江東区新木場に構えているデモセンターで、倉庫自動化ロボット「Skypod(スカイポッド)」の新たなモデルを発表した。

Skypodは搬送ロボットが倉庫スペース内を前後左右上下に走行し、積み重ねた専用ラックに収めている「ビン」と称するトレーやケースの中から必要なアイテムが入ったものを取り出し、作業者が待ち受けているワークステーション(作業エリア)まで自動搬送する。ピッキングの効率を大幅に高め、入出荷を迅速化できるのがメリットだ。

 
 

日本では「ユニクロ」を展開しているファーストリテイリングやヨドバシカメラ、アルプス物流などが物流拠点に採用している。

今回公開した新モデルは、ラックにこれまでよりも高密度に商品を収納できるほか、1つのシステムでピースピッキングとケースピッキングの両方に同時対応することを可能にするなどの改良を施している。ワークステーション1台当たり処理能力は従来のSkypodに比べて50%アップし、全体の保管能力は最大で30%向上させられるという。


商品をワークステーションに運ぶロボット。段ボールケースにも対応している


ワークステーションでのピッキングの様子

他にも、出荷の際、ロボットが最適なサイズの段ボールケースを自動で選別し、トラックへの積載効率を最大限高められるようにしたり、あらかじめシステムに登録した配送ルートや商品の重量などを基にコンテナをトラックに積み込む順番を自動的に最適化したりするなどの新機能を搭載している。

Exotec Nihonはピッキングや保管に加え、出荷後の配送効率改善もサポートできるようにしており、顧客のサプライチェーン全体の最適化を後押しする“ゲームチェンジャー”になることが可能と強調している。

 
 

保管効率向上で、従来のSkypodよりもラックの数は維持したまま、設置に必要な面積を30%減らせたケースもあるという。

(藤原秀行)

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