国内初の「両サイド同時」採用、輸送効率化も考慮
いすゞ自動車とファミリーマート、伊藤忠商事、横浜市の4者は9月18日、国内初となる車両の左右両側からバッテリーを同時交換できるステーションと、バッテリー交換式の電気自動車(EV)トラック「エルフEV」をファミマの約80店舗への商品配送に使用する実証実験を、11月に横浜市内で開始すると発表した。
24時間営業のコンビニへの配送は昼夜問わず連続して行われるため、車両の高い稼働率が求められている一方、配送用トラックの電動化には充電に伴うダウンタイムが大きな課題となっており、短時間で満充電のバッテリーに交換できるバッテリー交換式車両の活用が有効な解決策として期待が高まっている。
バッテリーを両サイドから同時に交換可能な仕様に改造した「エルフEV」を3台配備し、横浜市内のファミマ約80店舗でルート配送を開始する。
実証用車両はバッテリー交換ステーションとの通信機能を搭載し、車両がステーションに入庫すると自動で満充電のバッテリーへの交換が始まり、従来のディーゼル車の燃料給油と同等の時間でバッテリー交換が完了する見通し。
現場の業務効率化と車両運行の継続性向上について検証する。
昨年10月に公開したバッテリー交換式ソリューション「EVision Cycle Concept」のいすゞ社内の実証実験の様子(プレスリリースより引用)
(藤原秀行)