商用フェーズ移行目指す
業務用アプリ開発などを手掛けるLIFE(大分市)は6月2日、熊本を地盤に食品スーパーを展開しているロッキー(熊本県益城町)と連携して進めていた「RFID全面導入型スマートスーパーの実証検証」に関し、商用フェーズ移行に必要となる各種実運用データ取得とKPI取得が完了したと発表した。
今後は多店舗展開と他業種展開を視野に入れた商用化を推進する考え。

実証を通じて得た知見は、日本国内におけるRFID社会実装の重要なマイルストーンになると想定。今後の小売DXと次世代流通インフラ構築に向けた基盤になると期待している。
RFID導入に際しては、物流業界やアパレル業界などで導入が進む一方、小売業に関しては実運用を図る上で課題が多く、導入がなかなか進んでいない。世界的にも全面導入型の実店舗運用事例はまだ少なく、LIFEは日本国内で極めて先進的な事例になると意義をアピールしている。
RFID全面導入型スマートスーパー実証概要
【実証期間】:6カ月
【対象商品数】:23,000SKU
【RFIDタグ発行数】:200万枚
【利用顧客数】:19万人
【RFIDタグ回収枚数】:数万枚
(※)実証期間中の累計


実証は、単一店舗でのPoC(概念実証)にとどまらず、日本小売業におけるRFID社会実装モデルの構築を目的とした「長期実運用検証」として展開している。
RFIDタグを活用したリアルタイム商品認識技術により、従来のバーコード運用では難しかった「次世代店舗オペレーションの検証」を行い、長期間にわたる実運用により、小売現場における「RFID全面導入の実現可能性」と運用有効性を確認できたとみている。



来店顧客からは、「新しい買い物体験」「レジ待ち負担軽減」「未来の店舗を感じる」といった前向きな意見が多く寄せられた一方、一部では操作や運用への慣れを求める声もあった。LIFEは「実運用を通じて次世代店舗モデルとして高い可能性を確認することができた」と意欲的な見方を示している。
(藤原秀行)※いずれもLIFE提供










