商船三井、米洋上LNG液化設備の開発プロジェクトに480億円出資

商船三井、米洋上LNG液化設備の開発プロジェクトに480億円出資

日本の海運会社初、調達手段拡大を後押し

商船三井は6月4日、米国で初となる洋上LNG(液化天然ガス)液化設備(FLNG)プロジェクトに約3億ドル(約480億円)を出資すると発表した。

中東情勢の緊迫化を受けてLNGの調達基盤強化の重要性が高まる中、商船三井としても調達手段の拡大を後押しする。日本の海運会社が同プロジェクトに出資するのは初めて。

同プロジェクトは米国のルイジアナ州沖合で展開している。設備の開発を手掛ける米エネルギー会社Delfin Midstream(デルフィン・ミッドストリーム)、世界最大の資産運用会社米ブラックロック傘下のGlobal Infrastructure Partners (グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ)なども同プロジェクトに出資しており、総額で約14億ドル(約2240億円)に達する。

年間440万tのLNG液化能力を見込んでおり、FLNG事業としては世界最大級になる見通し。生産開始は2030年ごろを見込む。


FLNGイメージ

同プロジェクトで液化するLNGは、英エネルギー大手Centrica(セントリカ)、米天然ガス生産大手Expand Energy(エクスパンド・エナジー)、エネルギー商社大手のオランダのVitol(ヴィトール)やスイスのGunvor(ガンヴォール)と長期販売契約を締結済み。設備の建造は韓国のSamsung Heavy Industries(サムソン重工業)が担う。

商船三井は出資者として参画するとともに、浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)などで培った洋上浮体設備の技術に関する知識や、船から船へ貨物を移送するShip-To-Shipのオペレーション・安全面、および金融面から同プロジェクトを支援する。


陸上ガス田からガスがパイプラインを通じてFLNG、LNG船、最終消費者に届く流れのイメージ


ガスサプライチェーン

(藤原秀行)※いずれも商船三井提供

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