28年春の竣工予定
日鉄興和不動産は7月1日、川崎市内で、賃貸物流施設「LOGIFRONT」(ロジフロント)と賃貸R&D施設・賃貸工場「01‐LabFactory」を組み合わせた産業施設「(仮称)LOGIFRONT 01‐LabFactory川崎高津」を開発すると発表した。
これまで蓄積してきた物流施設開発の知見を活かしながら、研究開発機能の高度化・都市近接化や既存工場の老朽化を背景としたR&D・工場ニーズにも対応するのが狙い。完成は2028年春を見込む。

第三京浜道路の京浜川崎ICから約1.9km、東名高速道の東京ICから約4.0km。都心部への配送と関東の広域配送の両方に対応できる施設と見込む。
川崎市高津区・下野毛地区周辺は、中小製造業を中心としたものづくり企業が集積しており、近年は既存工場の老朽化や、研究開発機能の高度化・都市近接化といったニーズの高まりに対応可能な施設の供給が求められているのを考慮した。
1~4階は「LOGIFRONT」、6~7階は「01-LabFactory」をそれぞれ配置。建物内で研究・開発から製造、保管・配送までを一体的に完結できる環境を整備し、 従来分断されがちだった産業プロセスの統合と円滑化を後押しする。
5階は物流・研究・製造のいずれにも対応可能な区画にする予定。
このうち「LOGIFRONT」エリアは、貸床面積が約2万3000坪(5階含む)のランプウェイ付きマルチテナント型物流施設を想定。奥行き13mとゆとりあるトラックバースは各フロア28台のトラックが接車可能で、下層の1~4階の倉庫区画に直接アクセスできるようにする。
1フロア当たり約4400坪の大規模な倉庫区画を確保し、テナントオペレーションに応じた自由度の高いレイアウトを実現できるよにする。
併せて、1フロアを最大5分割可能(最小約800坪から)な設計を採用する。
「01-LabFactory」エリアは貸床面積が7000坪超を計画。全区画で給排水設備を想定したウェットラボ仕様を取り入れ、バイオセーフティレベル2に対応するなど、研究開発用途に適した環境を整える。
7tまで対応可能なR&D・工場専用の荷物用エレベーターを共用部に設置し、大型・重量設備機器の搬出入も円滑に済ませられるようにする。中規模・大規模区画は耐荷重1.5t/㎡や設備バルコニーの確保により、製造用途にも適した仕様にする。
最小で約15坪から利用可能な幅広い面積帯を用意し、テナントの規模や用途、必要スペックに応じて柔軟に選択できるよう配慮する。
5階にはテナントワーカーが利用できるラウンジを整備し、食事・休憩・コミュニケーションなど、多様な利用シーンに対応できる空間を整える。研究発表や社内イベントなどの貸切利用にも対応予定で、用途に応じて柔軟に使えるよう工夫する。
敷地北東側には開放感あふれる広場を整備し、遊具やベンチを設置。テナントワーカーの休憩スペースとしての利用に加え、地域に開かれた場として地域イベントやテナントのPRイベントなどに活用可能な空間を設ける。
敷地の南北には誰でも通り抜け可能な緑道を配置し、周辺とのつながりを意識した歩行動線の確保と改善を図る。
敷地内には、多摩川緑地に自生するエノキを敷地全体に配置するなど、多摩川沿いの風景と連続性を持たせた広大な緑を整備する。
災害対応として、大規模地震や豪雨などの災害を想定し、敷地内の広場や建物内のラウンジ・デッキテラスを地域の一時避難場所として開放できるようにする。
非常用発電機の設置により、非常時にはラウンジやデッキテラスに電力を供給。災害備蓄倉庫には、避難生活に不可欠な飲料や生活用品を備える予定。
日本製鉄と協働して、GXスチール「NSCarbolex®Neutral」を導入。鉄骨の一部への採用やソリューション技術の採用により、鉄鋼生産から施工時におけるCO2排出量を削減できる見込み。
(藤原秀行)※日鉄興和不動産提供









