公取委、製造委託先に金型など無償保管強いたイリソ電子工業に旧下請法違反で再発防止など勧告

公取委、製造委託先に金型など無償保管強いたイリソ電子工業に旧下請法違反で再発防止など勧告

34事業者に821個

公正取引委員会は7月24日、電子機器用コネクターなどを手掛けるイリソ電子工業に対し、製品委託先に金型などを無償で長期間保管させていたのは、旧下請法(現中小受託取引適正化法、取適法)で禁じていた「不当な経済上の利益の提供要請」に該当するとして、再発防止と保管費用相当額の支払いを勧告した。

取適法施行前の案件のため、旧下請法に基づいて勧告した。

公取委によれば、イリソ電子工業は遅くとも2024年6月以降、カーナビ用コネクターなどの製造を委託した34事業者に、金型など計821個を無償で保管させていた。試作用で量産には使わないものも含まれていた。

イリソ電子工業は同日、「社内教育の見直し及びチェック体制の強化など、社内体制の整備のための必要な措置を講じ、役員および従業員に周知徹底いたします。同時に、コンプライアンスの一層の強化と再発防止に努めてまいります」などと説明するコメントを発表、謝罪した。保管費用相当額の支払いにも応じる姿勢を示している。

(藤原秀行)

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