9月末まで、自動化・省力化目指す
出前館や東京都渋谷区などは8月24日、同区内の笹塚エリアで、ロボットを活用した料理の配送実証を同日開始したと発表した。
ロボットは韓国のスタートアップNeubility(ニュービリティ)製の自律走行ロボット「Neubie」(ニュービー)を採用。9月30日までの間、京王線の笹塚駅から半径1km圏内で実施する。
注文を受け、駅周辺の飲食店でロボットに料理を搭載し、近隣の利用者に届ける。料理のデリバリーは競争が激化しており、人手不足も深刻化しているため、自動化・省力化を図り、地域の利便性向上にもつなげたい考え。人込みの中でも安全に移動できるかどうかなど、将来の実用化の可能性を検証する。
実証は渋谷区のスタートアップ実証プログラムを利用して実施。当初は地元の商店会に加盟している「カレーショップC&C笹塚店」と「ドドールコーヒーショップ フレンテ笹塚店」が協力する。他の店舗も順次参加する予定。
渋谷区、東急株式会社、東急不動産、GMOインターネットグループの4社が2023年に合弁で立ち上げた、スタートアップの育成事業などを展開しているシブヤスタートアップスも参加している。
Neubieはカメラやセンサーを活用して周辺の状況を確認、自律的に動く「フィジカルAI」の技術を搭載し、歩行者や障害物を円滑に避けて走行することが可能。既に韓国などでデリバリーの実績があるという。同日、報道関係者向けに公開したデモでは、人が多く通る笹塚駅近辺をスムーズに移動していた。
デモ公開に先立って現地で記者会見した渋谷区の長谷部健区長は「この先に近所で買い物している人のサポートにつながったり、お年寄りが手軽に物を運んでもらえたりするのは、福祉の面でも非常に可能性があることだと思う。新しいテクノロジーに大きな企業が参加していただけるのは未来がある取り組みだと思う」と歓迎する意向を強調。
出前館の矢野哲社長は「こうした先進的取り組みは1社だけではなく、いろんなパートナーと組んで実現できることだと思っている。各国は既にロボット、ドローンを活用している。日本もロボット配送は1つの大きな革新であり、新しい挑戦ではあるがぜひ実現したい未来だ」と述べた。

ロボットの前で撮影に応じる(左から)シブヤスタートアップスの田坂克郎代表取締役、Neubilityのキム・ドファンCBO(最高業務責任者)とカン・ギヒョクCEO、渋谷区の長谷部健区長、出前館の矢野哲社長、京王SCクリエイション フレンテ笹塚商店会の相田惠子会長
(藤原秀行)











