SkyDrive、スズキやエアインディアと「空飛ぶクルマ」活用した医療物流の運航候補ルート評価・検討を開始

SkyDrive、スズキやエアインディアと「空飛ぶクルマ」活用した医療物流の運航候補ルート評価・検討を開始

交通渋滞の克服図る

「空飛ぶクルマ」の開発を手掛けるSkyDriveは8月25日、スズキ、インドの航空大手Air India(エアインディア)の両社と連携し、インドで空飛ぶクルマを活用した医療物流サービスの本格導入に向け、初期運航ルートの評価・検討を進めると発表した。

3社は今年7月、事業の実現可能性を共同で調査するための基本合意書(MoU)を締結しており、今回の取り組みもその一環。

インドは近年の急速な経済成長に伴い、主要都市部の交通渋滞が深刻化しており、一刻を争う医療物資の輸送が大きな社会・経済課題となっている。

3社は空飛ぶクルマを使うことで、渋滞の問題を克服できるとみて、空飛ぶクルマを活用した医療物流サービスの開始を図る。

今後、インド国内で最も優先度と社会的インパクトの高い運航ルートを特定・評価することを目指す。

今後の検討・評価に向け、3社が特定した初期の候補地と運航ルートは以下の通り。

1.放射性医薬品の緊急輸送
背景:放射性同位体等を用いたがん診断・治療用医薬品は半減期が極めて短く、製造後直ちに病院へ配送する必要がある。
検証ルート:ムンバイ(Mumbai)の製造工場から、近隣の主要総合病院への運航。
期待される効果・検証内容: 地上輸送では渋滞により配送時間が変動しやすい課題に対し、定時性の高い空路輸送を活用することで、薬剤の減衰を防ぎ、患者への迅速な投与・治療が可能となるかを検証する。

2. 救急医療・臓器輸送
背景:移植手術等における臓器輸送は時間が最優先されますが、デリー首都圏等の大都市部では慢性的な交通渋滞が大きな阻害要因となっている。
検証ルート:デリー首都圏における主要病院間。
期待される効果・検証内容: 従来、自動車(救急車含む)で30〜90分を要していた病院間の輸送時間を、空飛ぶクルマの活用により「約10〜15分」へ大幅に短縮できるか、実現可能性や安全性を含めて評価する。

■ 医療物流以外のユースケースについて(航空機部品の輸送)
 医療物流におけるユースケースを議論・検討する中で、航空業界でも都市部の慢性的な交通渋滞が深刻な輸送遅延を引き起こしているという課題が浮き彫りとなり、特に航空機のメンテナンス時に、必要な部品が渋滞で到着せず、航空機の地上待機(AOG: Aircraft on Ground)が頻繁に発生している。こうした課題の解決に向け、本プログラムでは医療分野にとどまらず、新たなユースケースとして空飛ぶクルマを活用した緊急部品輸送の実現可能性についても併せて検討を進める。

検証ルート:デリー・インディラ・ガンディー国際空港周辺の部品集積地・整備拠点から空港ターミナル・整備エリア間。
期待される効果・検証内容: 都市部の渋滞を回避して代替部品を迅速に配送することで、AOG時間の大幅な削減と航空運航の信頼性向上に寄与できるかを評価・検証する。

(藤原秀行)※いずれもSkyDrive提供

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