パナソニックグループとT2、自動運転トラックと道路照明設備の連携目指す国内初の共同実証開始

パナソニックグループとT2、自動運転トラックと道路照明設備の連携目指す国内初の共同実証開始

夜間の白線認識距離が2倍超向上、2030年代に高速道路へ実装目指す

パナソニックグループで照明機器や電気設備などを取り扱うパナソニック エレクトリックワークス(EW)とT2の両社は8月25日、自動運転トラックが普及する時代を見据え、走行の安全性をさらに高めるため、道路照明設備と自動運転トラックの連携を目指す国内初の共同実証を開始したと発表した。

パナソニックEWの既存の照明設備を用いながら、T2の自動運転トラックに搭載したセンサーによる周辺状況の認識に適するよう、明るさなどを独自に調整した結果、高速道路を夜間に走行する上で必要な白線の認識距離が2倍を超えて向上する結果を得たという。

パナソニックEWは今後、2030年代をめどに、今回の実証の成果を生かして新たに開発した照明設備を高速道路へ実装することを目指し、T2と連携を継続する。

T2は自動運転トラックの普及に際し、重要な要素の1つとなるのが「道路側との協調」と指摘。T2の自動運転トラックは、車両に搭載したカメラをはじめとする各種センサーで周辺の状況を認識した上で走行しており、高速道路に設けた照明設備と協調することで、T2が商用運行などを通じて確立した走行の安全性をさらに高めることができると考え、共同実証に踏み切った。


共同実証の様子

本実証は2026年1月、一般財団法人 日本自動車研究所の城里テストセンター(茨城県)で夜間、T2の自動運転トラックを持ち込んで実施した。

パナソニックEWが既に高速道路に実装を進めている低位置型の照明設備を生かし、明るさの程度やムラの有無など諸条件を本実証向けにそれぞれ細かく変更して組み合わせながら、第一走行車線上の自動運転トラックに搭載したカメラで、テストコースの車線として引かれた複数の白線の認識状況を定量的に確認した。


実証で用いたパナソニックEWの低位置型照明設備

検証の末、路面を明るく、光のむらが少ない光環境に整えることにより、自動運転トラックで白線を認識できる距離がヘッドライトのみを付けた場合と比較して中央の白線ほど長くなり、認識距離が最大2.3倍まで向上する結果を得られたという。


白線認識結果の違い


白線認識結果の違い

パナソニックEWは実証の結果を基に、追加の実証の実施などT2の協力を得ながら、自動運転トラックと道路照明設備の協調がどれほど有効となるか検証をさらに深めていく構え。

その上で、パナソニックEWは路車協調システム用のセンサーを一体化させた照明設備を新たに開発し、2030年代をめどに高速道路へ実装していくことを目標にする。

低位置型の照明設備にセンサーを一体化することで、施工・維持管理の効率化を図るほか、独自のセンシング技術により得たデータの活用にもつなげる。道路照明設備を基軸に、自動運転を支える道路のデジタルインフラ化を図る。

(藤原秀行)※いずれも両社提供

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