ANAグループのCVCファンド、飛躍的な計算能力の光量子コンピューター開発目指す東大発スタートアップに出資

ANAグループのCVCファンド、飛躍的な計算能力の光量子コンピューター開発目指す東大発スタートアップに出資

航空事業を中心としたオペレーションの課題解決など期待

ANAホールディングスは8月25日、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「ANA未来創造ファンド」を通じて、光量子コンピューターの開発を手掛ける東京大学発のスタートアップOptQC(オプトキューシー)に出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。

OptQCは東京大学古澤明研究室が20年以上続けてきた研究成果を基に、常温・常圧下での動作が可能な光量子コンピューターの研究・開発を推進している。

量子コンピュータの実現方式には複数のアプローチが存在する中、OptQCが開発を目指す光量子方式は、常温・常圧で動作させることができるため、他方式と比べて消費エネルギーや制御システムの複雑性を大きく抑えながら、飛躍的な計算能力を実現できるのがメリットと捉えられている。

物流の最適化や新素材・エネルギー材料の開発加速によるCO2排出量の削減、難治性疾患を対象とした新薬開発の促進など、幅広い産業で応用することができると見込まれる。

OptQCは今年7月、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)で、初号機「MoQuren」(モクレン)が稼働を開始。光量子コンピューターの国内商用化に向けた取り組みを本格化させている。

既にNTTなどとも資本・業務提携しており、ANAグループとしても、航空事業を中心としたオペレーションの課題解決や収益性改善などににつながることを期待。幅広い連携による価値創造を探る。

(藤原秀行)

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