【現地取材・物流展】パナコネクト、グループの米ブルーヨンダー製倉庫労務管理システムを初公開

【現地取材・物流展】パナコネクト、グループの米ブルーヨンダー製倉庫労務管理システムを初公開

NX・NPロジの倉庫に導入、入庫作業時間30%短縮など達成

パナソニックコネクトは9月8日、東京・有明の東京ビッグサイトで同日開幕した「国際総合物流展2026」に設けている自社ブースで、展示内容の報道関係者向け説明会を開催した。

同社グループでサプライチェーン変革ソフトウエア大手の米Blue Yonder(ブルーヨンダー)製倉庫労務管理システム「Warehouse Labor Management」(WLM)を日本で初めて展示。WMS(倉庫管理システム)の拡張機能として、庫内の作業者ごとに業務の進捗度合いなどを確認できるため、最適な人員配置を実現することが可能と説明している。


パナソニックコネクトのブース

WLMは一般的な倉庫管理ツールと異なり、WMSの稼働データを活用しているため、個々の作業者が作業の開始や終了を専用端末にその都度登録する必要がなく、通常の作業を進めていれば自動的に作業のデータを取得する。商品を入庫する際も保管する棚を自動で選定するなど、効率的な保管・入出荷を可能にする。

NX・NPロジスティクスが千葉県浦安市に構えている舞浜倉庫に2025年10月、WMSと併せてWLMを導入した結果、入庫作業の時間を約30%短縮し、全体の作業生産性が約1.2倍にアップしたという。

また、物流の拠点集約や共同配送の実現を後押しできる光英システムの「e配車エキスパート」も紹介。配送の行き先などの基本的データを取り込めば、ストックポイントをどこに配置すべきかを自動で算定する。

さらに、物流効率化の支援対象として特に注力している自動車・建機、化学・半導体の3領域ごとの具体的なソリューションも報告。自動車業界では、パナソニックコネクト傘下でベルギーのサプライチェーン効率化支援大手Zetes(ゼテス)が手掛ける配送進捗管理システム「ZetesChronos」(ゼテスクロノス)」や「e配車エキスパート」を使うことで、調達物流のミルクラン化を促進。積載効率向上などの成果を上げているという。

化学業界は中間品物流に関し、誤納品の回避など品質強化と安全性確保のため、ゼテスのWES(倉庫実行管理システム)「ZetesMedea」(ゼテスメディア)などを取り入れ、検品のデジタル化を実現。ヒューマンエラーを防止し、検品の品質平準化、受領証のペーパーレス化なども果たしている。検品の作業時間が約30%短縮できた例もあるという。

消費財業界は、チルド品配送の納期順守を支援。データ管理支援システム「ZetesZeus」(ゼテスゼウス)などを駆使し、リアルタイムの運航管理と遅延予測を実現している。配送状況の問い合わせ対応に要する時間をそれまでの30分から5分へと劇的に減らせているという。

説明会でパナソニックコネクト現場ソリューションカンパニーの小笠原隆志現場サプライチェーン本部SCM SBU長は「この3つの業界は特にサプライチェーンの変化が非常に激しい。しっかりとご支援していきたい」と強調した。


3つの業界へのソリューションをそれぞれ展示している

(藤原秀行)

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