まず3億円拠出、人手不足への対応促進図る
ミスミグループ本社は10月21日、米国でエンジニアリング教育、応用設計・ロボティクスプログラム、産学連携を支援する「MISUMI Imprint Foundation」(ミスミ・インプリント基金)を設立したと発表した。
同社が基金を立ち上げたのは初めて。200万米ドル(約3億円)のシード投資で運営をスタートする。
基金は、ミスミの顧客や製造パートナーネットワーク、業界全体が直面している人材課題に取り組むのが狙い。
エンジニア、現実世界で安全かつ確実に機能するハードウェアを作る機械加工技術者(マシニスト)、CNCプログラマー、工具・金型技術者、品質管理・保全技術者、自動化スペシャリスト、製造現場の監督者らの人材不足に対応するため、基金を通じて助成し、次世代のものづくりの担い手の育成を支援する。
最初の助成事業は2027年初頭に開始する予定。
| 分野 | 主な助成内容 |
|---|---|
| 奨学金・就学支援 | エンジニアリング、製造、サプライチェーン分野を学ぶ、家族で初めて進学する学生やマイノリティなど、これまで十分に機会を得られなかった学生に対する経済的支援(職業訓練校、専門学校、大学のいずれも対象) |
| ものづくり教育(メイカープログラム) | 製造ラボ向けの設備助成、学生エンジニアリングチームへの協賛、メイカースペース提供、学生ハッカソン参加支援 |
| 産学連携 | 製造現場の課題に基づくカリキュラム、インターンシップ・見習い制度(アプレンティスシップ)を通じたキャリアパス、メンタリング・キャリア支援 |
人材不足が個社の問題ではなく業界全体の課題であるという考えに基づき、ミスミのグローバルなサプライヤーネットワークに対し、基金への共同出資を呼び掛ける。
参加パートナーは基金のアドバイザリーボードに加わる。同ボードは年2回開催し、助成の優先分野を決定した上で助成先を共同で発表する。
「ファウンディングパートナー」「グロースパートナー」「コミュニティパートナー」の3つの参加区分に、関与の度合いに応じて参加できるようにしている。
基金は米国から発足し、成熟の度合いに応じてグローバルで展開することを視野に入れている。
(藤原秀行)







