オムロンとNTTドコモビジネス、製造現場のサイバーセキュリティで協業

オムロンとNTTドコモビジネス、製造現場のサイバーセキュリティで協業

FAとITの知見を融合、OT/IT統合セキュリティの設計から運用・教育までワンストップで支援

オムロンとNTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)は10月27日、製造現場向けのサイバーセキュリティ対策で協業すると発表した。

OT(Operational Technology、制御・運用技術)領域からIT領域までを統合的に守る「OT/IT統合セキュリティ」を共同で展開する。

オムロンのファクトリーオートメーション(FA)システムと、NTTドコモビジネスのOT/ITセキュリティソリューションに加え、NTTグループ各社のグローバル提供体制、研究開発技術を組み合わせ、製造現場の安定稼働とサイバーセキュリティ対策の両立を支援することを目指す。

オムロンとNTTドコモビジネスは、2022年10月からFA技術とITソリューションを活用した企業間データ連携の共同開発や、データスペース接続の実証実験に取り組んできた。25年10月からは、オムロンのデータフローコントローラー「DX1」と、NTTドコモビジネスの多様なセキュリティ機能とネットワーク機能を統合したNaaS(Network as a Service)の「docomo business RINK」などを組み合わせ、製造現場のOTデータをクラウドやデータスペースへ安全に接続する取り組みを推進している。

加えて、両社はセキュリティ機能の拡充や対応設備の拡大などを通じて、製造現場におけるデータ活用を支援してきた。製造現場の安定稼働と安全なデータ活用を支えるOT/IT統合セキュリティの実現に向け、連携を強化する。

製造現場のセキュリティ対策には、IT領域における標準的な対策に加え、設備構成や生産ラインの稼働状況、保全業務など、OT領域特有の運用実態を踏まえた設計・導入が求められる。両社はITネットワークからOTネットワークまでを対象とした可視化・脅威検知をはじめ、OT/IT統合セキュリティアセスメントやポリシー策定・体制構築、ITネットワークとOTネットワークの分離、セキュアリモートアクセス環境の構築、24時間365日のセキュリティ監視、制御システムセキュリティ教育、インシデント対応訓練などを通じて、OTとITの境界に生じるセキュリティの死角を低減することを想定している。

さらに、製造現場を起点に「生産性の向上とセキュリティ対策の両立」を目指し、セキュリティ機能を備えたコントローラーなどの制御機器の提供や製造現場の可視化に取り組むとともに、インシデント発生時の早期復旧を支援する。

オムロンのコントローラ製品にOsecTの不正通信検知センサー機能の組み込みに向けた開発を進める。ネットワーク機器を介したセキュリティ監視に加え、これまでネットワーク側からの把握が難しかった、製造現場のセンサーやドライブなどの入出力機器に関する構成情報も、コントローラーを介して取得・可視化できる仕組みの実現を狙う。


協業のイメージ(プレスリリースより引用)

■各社の役割

オムロン 製造現場におけるFA機器・制御技術、ならびに生産技術・保全領域に関する現場知見の提供
PLC、産業用PCなどへのセキュリティ機能や通信サービスの組み込みに向けた技術開発・検証
製造業の顧客への導入提案および製品提供、現場適用支援
NTTドコモビジネス 「OsecT」をはじめとするOT/ITセキュリティソリューション、ネットワーク、監視・運用の提供
セキュリティアセスメント、ポリシー策定・体制構築、制御システムセキュリティ教育、インシデント対応訓練を含む導入・運用支援サービスの提供と、海外拠点を有する顧客へのグローバル展開支援
製造業の顧客への導入提案およびサービス提供、システム構築

(藤原秀行)

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