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【独自取材】外部倉庫利用「1年に複数回」5割超、1000坪未満が6割強

【独自取材】外部倉庫利用「1年に複数回」5割超、1000坪未満が6割強

soucoが物流事業者や荷主対象の意識調査を初公表

倉庫の空きスペースと保管を希望する荷物のマッチングサービスを手掛けるスタートアップ企業のsoucoは12月24日、物流事業者や荷主企業の担当者を対象とした「倉庫利用に関する意識調査」の結果を初めて取りまとめた。

1年に複数回の頻度で外部倉庫を利用したり利用を検討したりしている割合が5割を超え、その広さは1000坪未満が全体の6割強に達した。また、期間は「1カ月以上3カ月未満」が最も多かった。

同社は調査結果から「短期間で1000坪未満の利用ニーズが高いことが確認された」と分析。同社ウェブサイトでリポートを公開している。

調査は大手インターネット調査会社を介して物流事業者やメーカー・小売り・流通の物流部門担当者らを対象に実施。全国で206件の有効回答を得た。


調査リポート※クリックで拡大

空きスペース、業界内の人脈を利用して探すのが主流

自社倉庫の稼働状況を尋ねたところ、「季節や時期を問わず常に満床」が29・6%で最も多く、「通常は一定の空きスペースがあるが、季節や時期によって満床になる」(23・3%)、「通常は満床だが、季節や時期によって一定の空きスペースがある」(19・9%)、「季節な時期を問わず、常に一定の空きスペースがある」(14・6%)などと続いた。いずれかのタイミングで空きスペースがあると答えた回答は全体の5割を上回り、活用の可能性があることがうかがえた。


自社倉庫の稼働状況※クリックで拡大

緊急で保管が必要になった場合の対応を聞いた結果、「自社倉庫内で何とかスペースを確保した」が54・4%に達し、「外部の倉庫を利用した」(26・2%)や「そのような状況になったことがない」(13・1%)を大きく引き離した。回答者の8割で緊急の倉庫需要が発生していることが浮き彫りとなった。

外部倉庫の利用頻度は、「1年に1回以下」が最多の27・6%で、「1カ月に1回以上」と「半年に1回程度」が24・6%で並んだ。「3カ月に1回程度」は7・2%。半数以上が1年に1回以上の頻度で外部倉庫を使ったり、使うことを考えたりしていることになる。

外部倉庫を使ったり、使うことを検討したりした際の広さとしては、「100坪以上500坪未満」が34・1%でトップ。その後は「100坪未満」(17・4%)、「500坪以上1000坪未満」(13・8%)、「1000坪以上5000坪未満」(8・7%)、「5000坪以上」(2・2%)となった。500坪未満が約半数を占めており、小規模な倉庫スペース利用のニーズが一定程度存在していることが示された格好だ。


外部倉庫の利用状況※クリックで拡大

一方、外部倉庫を探す手法(複数回答可)は「社内や関係会社内のつながり」(57・2%)、「物流業界関係者の紹介」(47・1%)が断トツで多く、「インターネット」や「外部事業者の紹介(物流コンサルティングや紹介会社)」(ともに7・2%)を引き離した。soucoは「業界内の人脈を利用して探すのが主流で、限られた情報網での調達をしている」との見方を示した。soucoのようなマッチングサービスはまだまだ認識が広まっていないとみられ、アピールできる余地が大きそうだ。

「1週間後に必要」の場合は相場より2割高でも3割弱が利用

外部倉庫を決める要因としては、1番目に重視していることは「費用がちょうどよい」(43・2%)、2番目に重視していることは「倉庫での荷受け作業などの委託が可能であること」(26・2%)が最多。3番目は「特に重要だと思うことはない」(22・3%)、「緊急時など必要なタイミングで利用可能」(21・8%)が目立った。


外部倉庫を決める要因※クリックで拡大

「緊急時など必要なタイミングで利用可能」は1番目で21・8%、2番目で24・8%がそれぞれ選択しており、料金に加えて、追加の保管スペースを短時間で確保できることを重視する向きがあることを示唆している。また、「荷受け作業などの委託」も1番目が15・5%、3番目でも18・4%に上るなど、一定の存在感を示しており、人手不足を反映している可能性がある。

緊急で倉庫が必要になった場合の保管料はどの程度の水準まで受容できるかの問いには、「1週間後から必要」のケースは通常の相場や他社見積もりより20%程度高くても3割程度、10%程度では5割程度、5%程度では7割程度が利用すると回答。「6カ月後から必要」のケースでも同様の傾向が見られた。

soucoは「時間の制約がある場合、相場より多少高い価格でも受け入れられる可能性が見られる」との見解を明らかにした。


緊急時の受容できる保管料※クリックで拡大

(藤原秀行)

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