東京地裁が筆頭株主アルファレオの期限延長を許可
投資会社のアルファレオホールディングス(HD)は3月17日、筆頭株主となっている乾汽船の臨時株主総会の開催日を5月7日に変更する予定と発表した。
同総会は乾汽船が設定している買収防衛策の廃止を議題とする計画。アルファレオは当初、4月17日に臨時株主総会を開く意向だったが、総会で議決権を行使できる株主を確定するため、3月25日を基準日として株主名簿に掲載されている株主を乾汽船に通知するよう証券保管振替機構に要請したところ、規程などにより3月25日の基準日設定が不可能と判明。アルファレオが東京地裁に総会開催の期日を4月17日から延長するよう求め、許可された。
アルファレオは乾汽船が昨年11月に開いた臨時株主総会で、アルファレオが買収防衛策廃止を議案とするよう求めたのに対し、乾汽船が拒否したことを不服として、東京地裁に開催の招集許可を求め、同地裁は認めていた。
東京地裁が乾汽船筆頭株主アルファレオの株主総会招集を許可、買収防衛策廃止が議題
アルファレオは昨年9月時点で乾汽船株式の28・15%を保有。買収防衛策は乾汽船株式の30%以上を所有する株主が現れた場合に発動することになっており、アルファレオは自身を狙い撃ちにしたものと反発している。
(藤原秀行)※写真は昨年11月開催の乾汽船臨時株主総会会場