コロナ感染拡大の緊急事態宣言で一時休止、対象商品数を拡大など利用促進図る
ヤフーとイオン九州は5月20日、インターネット通販で自転車を使い、注文から最短30分で弁当やパン、総菜などの商品を届けるサービス「PayPayダッシュ」の実証実験を同日、福岡市中心部の天神エリアで再開すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で福岡県も政府の緊急事態宣言の対象となったため、一時休止していた。
実験は同市のイオンショッパーズ福岡店に並んでいる一部商品を対象に行い、スマートフォンに取り込んだ専用アプリを通じて注文。配達員は店舗で該当する商品を選び、自転車で配達先に届ける。ユーザーは商品を受け取る際、「PayPay」かクレジットカードのいずれかで決済する仕組み。
3月16日~4月4日に行った実験では、昼食時におにぎりやお弁当などを購入したり、日中にお菓子などを買ったりするケースが多かったという。このため、実験再開に伴い、対象の商品種類を当初の約150から約330に増やす。
併せて、5月末までの間、アプリで購入した場合に商品価格を20%割り引くクーポンコードを期間限定で配布。商品購入時の最低注文金額も設定せず、一層の利用促進を図る。配達エリアも福岡市内で広げる。
イオン九州とソフトバンクグループは先に、インターネットスーパーで販売した商品を夜間に届けるなどの実証実験を行ってきた。ITを活用してラストワンマイル配送を効率化できるかどうか効果を見極める。
(藤原秀行)