コロナで“巣ごもり需要”拡大が追い風
ヤマト運輸が9月4日発表した8月の小口貨物取扱実績によると、宅急便全体で前年同月比13・6%増の1億5876万9825個となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛でインターネット通販を利用する“巣ごもり消費”が増え、再び2桁の増加を記録した。
内訳は、住戸のポストに入る小型の「ネコポス」が46・1%増の1933万1735個と依然好調。宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は10・1%増の1億3943万90個だった。
一方、企業などの利用がメーンの「クロネコDM便」は18・4%減の6359万3437冊と落ち込みが目立っている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い在宅勤務や店舗の営業自粛が広がったことが依然影響しているようだ。
(藤原秀行)