顧客とメーカー、配送業者間で情報を確実に共有、伝票などはデジタル化
マテハン設備などを手掛ける中西金属工業（大阪市北区）は10月8日、ブロックチェーン（BC）技術を活用した物流倉庫向け配送システム「Hacologi（ハコロジ）」を開発したと発表した。
実用化に向け、10月に同社輸送機事業部の滋賀工場（滋賀県湖南市）と運送事業を手掛けている大沢運送（埼玉県東松山市）の協力を得て、実証実験を行う。
複数のコンピューター間で情報を迅速に共有し、セキュリティーの強度も高いBC技術を生かして「手配」～「納品（受け取り）」をデジタル管理に移行。配達中の責任の所在を信頼性の高い情報として保持するのと同時に、手入力のミス軽減、不正配送の撲滅、煩雑な伝票管理の軽減につなげる。
BC技術で顧客とメーカー、配送業者の3者間で配送物の現在状況を確実に共有できるようにし、送り状や伝票もデジタルデータ化して管理することでコストと手間を削減する。11月にはベータ版のサービスを提供できるようにしたい考えだ。
（藤原秀行）
