他の物流事業者ら9社と連携組織結成後、初めて
成田空港の運営会社、成田国際空港は11月13日、貨物ハンドリングを担う国際空港上屋(IACT)が、国際航空運送協会(IATA)の医薬品輸送に関する品質認証「CEIV Pharma」を同11日付で取得したと発表した。
成田国際空港は物流事業者9社とともに同認証の取得を目指す組織「空港コミュニティ」を立ち上げ、各社間で連携して取り組みを進めてきた。IACTは同組織の結成後、初の取得事例となった。新型コロナウイルスの感染拡大で渡航制限が続いているため、ウェブ会議システムを駆使して同認証に関する検査を受けた。
成田空港で取り扱う医薬品の貿易額は、港を含む全国の医薬品貿易額の約半分を占めている。認証取得で成田空港到着から荷主企業への貨物引き渡しまでを安全かつ迅速に行える医薬品輸送の高品質さをアピール、成田空港の存在感を高めるとともに各社の取扱量拡大につなげることを目指している。
空港コミュニティに参加しているのはIACTのほか、全日本空輸と日本貨物航空、JALカーゴサービス、日本通運、阪急阪神エクスプレス、日立物流バンテックフォワーディング、郵船ロジスティクス、大隅物流。このうち、全日空は2017年10月に独自で同認証を取得済み。
取得した認証マーク(成田国際空港プレスリリースより引用)
(藤原秀行)