好調なヤマトの「ネコポス」と対照的な動き
日本郵便が3月1日公表した1月の郵便物・荷物の引受物数によると、荷物のうち宅配の「ゆうパック」は前年同月比3.1%減の7619万1000個だった。前年の実績を10カ月連続で下回った。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「巣ごもり需要」が盛り上がった影響で利用が急速に伸びた反動が止まっていない。
ゆうパックの中でも特に小型荷物に特化し、ECの商品発送に多く使われている「ゆうパケット」は5.6%減の3338万6000個と13カ月連続のマイナス。EC利用増加による取扱数の急拡大傾向から一転して不振が続いている。
同じく住戸のポストに入る小型荷物向けの「ネコポス」が好調なヤマト運輸と対照的な動きで、ネコポスの料金値下げなどの攻勢に苦戦している格好だ。
郵便物はトータルで0.6%減の11億2482万2000個だった。
(藤原秀行)