全体でも28カ月連続プラス、EC利用が依然追い風
ヤマト運輸が6月6日公表した5月の小口貨物取扱実績によると、宅急便全体で前年同月比2.8%増の1億8060万7984個となった。2020年2月以来、28カ月連続で前年同月実績を上回った。
新型コロナウイルスの感染拡大や生活様式の変化に伴うEC利用の普及で成長が続いている。
内訳は、住戸のポストに入る小型の「ネコポス」が8.5%増の3458万6569個。15年の取り扱い開始以降、伸び率自体は4カ月続けて50%台を超えた昨年9月以降、やや鈍化しているものの、利用拡大が依然持続している。
宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計も1.6%増の1億4602万1415個で、全体の数量と同じく28カ月続けて前年水準を超えた。
一方、企業がメーンのクロネコDM便は3.6%減の6559万7103冊と、宅配とは対照的に低迷が続いている。
(藤原秀行)