JR貨物、次世代ITインフラシステムの導入完了

JR貨物、次世代ITインフラシステムの導入完了

現業機関社員にタブレット端末やスマホ配布、ペーパーレス化と情報共有促進

JR貨物は12月14日、2018年度から進めてきた次世代ITインフラシステムの導入が完了したと発表した。

現業機関社員へのタブレット端末やスマートフォン配付を9月末までに終え、全社員がOA端末を所持できるようにした。2022年度内に個々人が初期セットアップを終え、使用を始める予定。

DXへの対応など新技術を、スピード感を持って取り入れ、企業風土改革や業務プロセスの改善などを図る。

OA端末の整備で、現業機関の社員が個々の端末を通じて社内のポータルサイトを利用できるようになり、社内の各種情報へ容易にアクセスすることを可能にした。社内の各種業務システムにも円滑にアクセス。これまでは事務所まで戻って確認しなければいけなかった業務や、事務担当に依頼していた業務などについて、場所を問わずに済ませられるようになた。

併せて、社内会議や社内打ち合わせ、研修などをオンラインで行えるようになり、ペーパーレス化が進むとともに、確実かつ迅速なコミュニケーションを後押しできる。特に、異常発生時や災害時などの際、情報共有(画像・動画含む)や連絡手段としての活用を図る。

さらに、これまで紙媒体で閲覧してきた規程・マニュアルを、ITインフラ機器で閲覧できるよう変更。特に運転士は規程の携帯が義務付けられており、複数の紙媒体の規程・マニュアル類を持ち歩く必要がなくなるため、身体的な負担を軽減できると見込む。

他にも、現業機関の社員に対し、管理者が紙媒体の掲示などで行っていた事故情報など、速やかに現業機関の社員に周知すべき事柄をダイレクトかつスピーディーに伝達できる見通し。

(藤原秀行)

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