国内初、JALが生鮮航空貨物のワンストップ物流を「成田市公設地方卸売市場」で構築

国内初、JALが生鮮航空貨物のワンストップ物流を「成田市公設地方卸売市場」で構築

農水産物の輸出拡大促進

JALとJALカーゴサービス(JCG)は12月21日、JALグループ中期経営計画ローリングプラン2022で掲げている「品質管理やリードタイム短縮を可能にする生産体制の構築による高単価な貨物需要の取り込み」に向け、成田空港に隣接し千葉県成田市が運営する「成田市公設地方卸売市場」で2023年2月1日に生鮮航空貨物の取り扱いを開始すると発表した。

JCGは「成田市場」の高機能物流棟(総床面積1319㎡)に入居し、温調機能がある市場内で、国内で初めて「集荷」「輸出手続き」「航空コンテナ積み付け」の一連の過程をワンストップで完結する物流サービスを展開。収穫や水揚げ当日中の成田空港からの輸送機会を増やし、市場と空輸の連携による高速・高鮮度輸送を実現する。

農水産物の輸出拡大に寄与するとともに、地域社会の持続的な発展に貢献していくのが狙い。

成田市場は「世界に日本の農水産物の美味しさと食文化を発信し、輸出拡大を通じて日本の農水産業の発展に貢献する」ことを基本理念に掲げ、2022年1月に成田市街地から移転、開場した。


ワンストップ物流での高速・高鮮度輸送のイメージ

【輸出手続き】
輸出証明書の交付、動物・植物検疫、爆発物検査、輸出通関などの輸出手続きを市場内で完結する仕組みを構築。
【航空コンテナ積付け】
輸出手続きが完了後、成田市場内で航空機搭載用コンテナに積付け、成田空港にトラックで保税輸送し、航空機に搭載。国内で初めてのワンストップ物流により、高速・高鮮度輸送を実現。


成田市場外観

■施設概要
(1)所在地 :千葉県成田市天神峰80番地1 成田市公設地方卸売市場 高機能物流棟内
(2)営業開始:2023年2月1日(水)から (予定)
(3)営業時間:7:00~21:00、年中無休 (予定)
(4)総床面積:1階A103区画 440㎡、 2階A203区画 879㎡、 総床面積1,319㎡
(5)営業内容:輸出入貨物取扱業務、保税貨物取扱業務、倉庫業務、手倉業務、運輸業務


成田市場内観

(6)承認取得:AEO保税倉庫(特定保税承認者) (申請予定)
(7)登録取得:倉庫業 (現在、申請中)
(8)温調管理:閉鎖型・定温管理機器完備
(18℃~30℃の範囲内で設定可能)
(9)冷蔵冷凍:市場内の施設を借用
    (10℃~0℃、-20℃~-30℃、-60℃の3温度帯)

(藤原秀行)※写真などはいずれもプレスリリースより引用

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