宅配のコロナ不安は⼤幅減少、「⾃宅の⽞関開け」に不安を抱く⼈は7割突破

宅配のコロナ不安は⼤幅減少、「⾃宅の⽞関開け」に不安を抱く⼈は7割突破

ナスタが防犯の実態調査、セキュリティへの意識⾼まると指摘

住宅向け郵便受け・宅配ボックス大手ナスタは2月16日、宅配便を利⽤している男⼥1000⼈を対象に、⽞関周りの防犯に関する意識調査結果を公表した。

⽞関を開ける際に不安を感じている人が7割に達し、初めて見る配達員や業者が訪ねてきた時の不安が増えていることが分かった。荷物の対⾯受け取りに不安を覚える人も6割近くに上り、配達員を装った犯罪が起きていることが影響していることがうかがえた。

調査結果によると、⽞関を開ける際、70.8%の⼈が不安を感じたことがあると回答(「よくある」「ときどきある」「まれにある」の合計)。2022年4月公表の前回調査から2.1ポイントアップした。

不安を感じた場⾯は「約束のない来訪だった」が60.5%で最多。「初めてみる配達員・業者が訪ねてきた」は39.3%と前回調査から 3.1ポイント上昇した。「⽞関をあけたら勝⼿に中まで⼊られた」という経験をした⼈は前回調査と同じく6.4%いた。

Q.これまでに⽞関を開ける際に不安を感じたことがありますか︖ Q.それはどのような場⾯でしたか︖(複数回答)

また、荷物を対⾯で受け取ることに対して 59.9%の⼈が不安を感じたことがあると回答(「よくある」「ときどきある」「まれにある」の合計)。前回調査から10.2ポイント増えた。

その理由は、「配達員を装った犯罪が増えているから」が77.5%でトップとなり、前回調査から10.7ポイント伸びた。ナスタは「昨今の宅配業者を装った強盗事件が多発していることが背景にあるようだ」と推察している。

逆に「市中感染などのリスクがあるから」と回答した⼈は30.7%と前回調査から21.8ポイント低下しており、新型コロナウイルス禍の感染リスクによる不安は軽減したことが浮き彫りとなった。

Q.荷物を対⾯で受け取ることに不安を感じたことはありますか︖ Q.それはどのような理由からですか︖(複数回答)

現状⾏っている防犯対策の首位は「モニター(カメラ)付きインターホンの設置」で34.4%。「特になし」は30.9%で前回調査から 1.3ポイント減少した。

さらに、宅配業者を装うなどの⼿⼝で住宅に押し⼊る強盗事件が相次いでいるニュースを⾒聞きし、防犯に対する意識に変化があったかどうかを調査したところ、73.8%の⼈が防犯意識が⾼まったと回答(「非常に⾼まった」「やや⾼まった」の合計)。昨年と⽐べて宅配便利⽤者の防犯意識が⾼まっている実態が見えた。

Q.現状⾏っている防犯対策はありますか︖(複数回答)

Q.宅配業者を装うなどの⼿⼝で住宅に押し⼊る強盗事件が相次いでいるニュースを⾒聞きし、防犯に対する意識に変化はありましたか︖

ナスタは「置き配など荷物の受け取り⽅が多様化し、宅配業者を装った強盗事件など、犯罪の⼿⼝も変化してきたことで、宅配便を利⽤する⼈々の⽞関まわりの防犯意識が⾼まっていることが分かった」と総括している。

■調査概要
調査対象者︓宅配便利⽤者
調査時期︓2023年2月7〜8⽇
調査⽅法︓インターネットリサーチ
調査⼈数︓1000⼈(男性501⼈、⼥性499⼈)
対象年齢︓20代201⼈/30代199⼈/40代200⼈/50代199⼈/60代以上201⼈

(藤原秀行)※グラフはプレスリリースより引用

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