【地震】ウェザーニューズ、救援・復旧作業に法人向け気象情報サービスや観測センサーを無償提供

【地震】ウェザーニューズ、救援・復旧作業に法人向け気象情報サービスや観測センサーを無償提供

安全確保を支援

ウェザーニューズは1月12日、能登半島地震を受け、被害地支援のため、救援活動や復旧作業に携わる自治体・企業・NPO法人に対し、法人向けの気象情報「ウェザーニュース for business」や小型の気象IoTセンサー「ソラテナPro」を無償で提供すると発表した。

「ウェザーニュース for business」の利用者は「ウェザーニュース」アプリやパソコン版のウェブサイトから、自治体・企業の複数拠点の気象リスクを一覧で確認できるほか、地震・津波・警報・雨雲などのアラートをプッシュ通知で受け取ることが可能。拠点ごとの天気と体感報告、雨雲レーダー、積雪予測(大雪リスク)、道路通行影響予測、冠水・浸水予報、風の予想、河川水位情報、ライブカメラ、土砂災害危険度など多様な気象情報を用意している。

従業員数や店舗・事務所・工場などの拠点数が多い場合でも、気象情報を同時に確認できることでスタッフ間の情報が一本化されるほか、プッシュ通知による対応の迅速化を見込んでいる。複数のスタッフが復旧活動をする場合にも使えるとみている。


パソコン版「ウェザーニュース for business」の画面イメージ

また、「ソラテナPro」は、気温・湿度・気圧・雨量・風向・風速・照度の7つの要素を1分ごとに観測。雨量50mm/h、風速50m/sの大雨や強風まで観測することが可能。雨量・風速・気温の観測データを基に寒さ指数(低体温症リスク)も算出し、リスクが高い場合には通知する。最新や過去の観測データに加え、気温・雨量・風速・寒さ指数が基準を超えた場合に通知するアラート機能や、天気予報や雨雲レーダーなどの様々な気象情報を「ウェザーニュース」アプリを通して使える。被災地での気象リスク把握に役立てられると期待している。

既に災害対応に当たっている事業者から「救援ヘリを運航する際、被災地の観測データが止まってしまっており、気象状況が分からない。現地の観測データを取得できないか」との連絡を受け、被災地周辺の航空気象情報とともに、「ソラテナPro」を無償で提供し、支援を実施している。

同社は既に1月4日、最新の気象・防災情報や被害状況を集約した「令和6年能登半島地震 被災地支援特設サイト」を開設しており、そちらの利用も呼び掛けている。


「ソラテナPro」(いずれもプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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