関係当局の審査完了に時間
ANAホールディングス(HD)と日本郵船は1月25日、ANAHDが日本郵船傘下で航空貨物輸送を展開している日本貨物航空(NCA)を株式交換で買収する時期について、従来予定の今年2月1日から4月1日に変更すると発表した。
ANAHDは当初、NCAを昨年10月1日付で子会社化する計画だったが、今年2月1日に修正しており、再度の延期となる。
ANAHDと日本郵船は再延期について「国内外の関係当局による企業結合審査の完了までに要する時間等を勘案した」と説明している。
NCAは10年、日本郵船の完全子会社となったが、運航・整備体制拡充のための機材更新や人員育成に多大なコストを要することなどが課題となっていた。
日本郵船は海運事業に経営資源を集中させることを目指す。ANAHDはNCAを取得し、航空貨物事業を強化したい考え。
(藤原秀行)