セイノーHD、建物や車両など活用した新たなイノベーション創出プログラムへの参加募集開始

セイノーHD、建物や車両など活用した新たなイノベーション創出プログラムへの参加募集開始

顧客企業のコスト低減や生産工程支援など想定

セイノーホールディングス(HD)は2月26日、eiiconが運営している日本最大級のオープンイノベーション促進プラットフォーム「AUBA(アウバ)」を利用し、セイノーグループの拠点や車両などのアセットを活用して新たな価値創出を目指すプログラム「SEINO O.P.P. INNOVATION PROGRAM」を同日開始したと発表した。

アセットを物流とは異なる視点で生かし、中小企業が中心のセイノー顧客の経営課題解決を支援可能なビジネスのアイデアをパートナー企業とともに考え、実現していくのが狙い。

募集に際して、以下の4つのテーマを設定している。

・顧客のコスト低減につながる新たな仕組みの構築
水道光熱費、営業活動費、総務、経理の人件費など、企業を経営する上で日々発生する費用を、セイノーの有形資産を活用して削減する

・運ぶだけではない生産工程の支援
セイノーの資産を活用し、製造業などの顧客の“運ぶ”だけではなく、製造・検査・梱包といった生産工程まで支援する

・顧客の従業員をエンパワーメント
セイノーの資産を活用することで、顧客の従業員をリラックスさせたり、元気づけたり、キャリアアップにつながる学習の場を提案したりと従業員の働くを支援する

・その他セイノーのアセットを活用したオープンイノベーション

このうち前の3つは顧客の支援を実現すること、最後のテーマは上記以外でセイノーのアセットを組み込める共創アイデアや主力の物流事業をアップグレードすることが可能なアイデアを募る。

プログラムの概要
提供リソース
【土地】国内外約170カ所の西濃運輸自社拠点(物流センター、支店)にある空きスペース 計12万㎡
    ※東京ドーム2.5個分規模の空地や、駐車場、壁面、屋根など
    ※東北11、関東52、中部64、近畿33、中国15の拠点
【建物】物流拠点内にある食堂、会議室、入浴施設、家族寮・独身寮・仮眠室、倉庫など
【車両】物流拠点内にあるトラック(1~10t)、トレーラ、トラクタ、ライナー車(鉄道コンテナ車)、軽自動車、普通自動車
【付随する物流ネットワーク】
    全国の600拠点(グループを含む)をつなぐ輸送ネットワーク800km圏内の翌日配達、鉄道コンテナ便、海上輸送、航空輸送など

スケジュール
2月26日 エントリー開始
3月8日  早期応募締切
3月13日 プログラム説明会(オンライン開催)
3月27日 最終応募締切
4月上旬  書類選考・面談選考
4月中旬 審査結果通知
4月25・26日 『SEINO O.P.P. BUSINESS BUILD』 
※2日間で共創ビジネスアイデアをブラッシュアップし、事業の骨組みまで創る(会場は都内を予定)
 2024年5月中旬~ インキュベーション期間
  ※採択された事業アイデアは社会実装に向けたインキュベーション・実証実験を進める予定
 その後、事業化に向けたPoC・継続判断。社会実装・事業化へ

応募資格
・法人登記がなされていること。企業規模は問わない
・プロダクトや技術を持っていること
・今年4/25、26の両日開催のSEINO O.P.P. BUSINESS BUILDに終日参加できること

(藤原秀行)

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