Jリートの産業ファンド、千葉・習志野の2.6万㎡物流施設を再開発で5倍強に拡張計画

Jリートの産業ファンド、千葉・習志野の2.6万㎡物流施設を再開発で5倍強に拡張計画

SMFLみらいが参画、隣の物件と一体で価値向上図る

Jリートの産業ファンド投資法人の資産運用を担うKJRマネジメントは4月24日、ポートフォリオに組み入れている物流施設「IIF習志野ロジスティクスセンターⅡ」(千葉県習志野市)を建て替え再開発すると発表した。

事業のパートナーに三井住友ファイナンス&リース傘下のSMFLみらいパートナーズを選択した。同社は建て替え再開発後の物件取得に関する優先交渉権を獲得した。

再開発は産業ファンドが所有する既存の建物を解体、更地にした上で、SMFLみらいパートナーズが産業ファンドから土地を賃借し、新たな物流施設を開発する。再開発の着工は2025年3月、竣工は27年2月をそれぞれ見込む。

既存建物は延床面積が2万5835㎡で、サッポロビールが物流センターとして利用している。再開発により5倍強の13万3623㎡へ拡張する計画。

既存建物は未消化の容積率・建蔽率が大きく残っており、再開発で消化してより価値の高い物件に仕立て上げる予定。SMFLみらいパートナーズが、産業ファンドが再度ポートフォリオに組み入れるまでのつなぎ(ブリッジ)の役割を果たすことで、産業ファンドは再開発期間中の収益のダウンタイムや解体費などの費用負担を回避できるほか、市場環境を見ながら最適なタイミングで物件を再取得することが可能と見込む。

産業ファンドは既存物件に隣接している「IIF習志野ロジスティクスセンターⅠ」もやはり建て替え再開発を発表している。2棟を一体的に再開発し、物件としての価値向上を図る。

■本物件の再開発竣工イメージ

■バリューアップ効果

■本事業スキーム(予定)

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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