eve autonomy、屋外無人搬送ソリューションで車両購入可能な「販売プラン」開始

eve autonomy、屋外無人搬送ソリューションで車両購入可能な「販売プラン」開始

サブスクに加え、幅広い検討可能に

ヤマハ発動機と自動運転技術の開発を手掛けるスタートアップのティアフォー(名古屋市)が共同で設立したeve autonomy(イヴオートノミー)は8月1日、屋外対応型の無人搬送ソリューション「eve auto」(イヴオート)に関し、サブスクリプションプランに加え、新たにユーザーが自動搬送車両を購入できる「販売プラン」の提供を開始すると発表した。

ユーザーは予算計画に合わせて、サブスクリプションタイプによる月額利用か、初期投資による購入かを選べるようになった。

 
 

eve autoのサービスは2022年11月、正式に提供を開始。自動搬送車両やサポート、各種ツール、自動運転保険などをパッケージ化した月額利用料のサブスクリプションプランによる提供を続けてきた。工場や物流施設で設備投資の初期費用を抑えながら導入できるため、利用が広がっている。

一方で、利用を検討している企業の中には、設備投資計画の一環として車両やシステムの購入を希望する声もあったのに対応した。実際の販売開始は9月以降の予定。

販売プランは車両購入費用とサービス費用を一括で支払うことにより、従来のサブスクリプションプランで発生していた月々の費用を無くし、一度の支出で契約期間中サービスを利用できるようになる。希望に応じて、「一括金(頭金)」と「分割金(年額費用)」に分けて支払うことも可能。

分割金にはeve autoのオペレーションツール利用/アフターサポート/自動運転専用保険/定期メンテナンス/ソフトウェアアップデート/設備連携機能の利用をそれぞれ含む。自動運転に必要なマップの作成や導入レクチャーなどの導入時のセットアップサービス費用は、上記一括金・分割金と別に「導入支援サービス」として必要。

販売プラン」は5年間の契約を前提とし、一括金と分割金の割合を変更することができる。


「販売プラン」の概要

 
 

【主要スペック】

  サービス名/車両

eve  auto(イブ・オート)/FG-01

寸法/重量

全長2,275×全幅1,105×全高1,885(mm)/483kg

最大牽引重量/積載重量

1,500  kg/300kg

駆動方式/バッテリー

DCモーター/リチウムイオンバッテリー(スペア交換可能)

最大走行速度

手動運転時19km/h、自動運転時10km/h

最大登坂性能

9.6度(17%)無負荷・手動運転時、 6.8度(12%)積載300kg・自動運転時

安全機能

レーザーセンサーによる障害物検出と停止、バンパーセンサー、緊急停止スイッチ

自動運転機能

自動運転レベル4(自律移動、交差点横断・右左折、障害物検出による一時停止)

主な管理機能

FMS(フリートマネジメントシステム):

PC、タブレットで利用可能なクラウドシステム、

走行ルート設定、停留所設定、ステータス監視、走行開始・停止制御

設備連携機能

eve  auto connectによる自動シャッター連携、信号機連携、パトランプ連携等を実現するBluetooth通信機器

(藤原秀行)※いずれもeve autonomy提供

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