共同保有3者で14.71%へ上昇
米投資ファンドのダルトン・インベストメンツと同社の関連ファンド、英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NAVF)の両者が、トランコムの株式を買い増したことが分かった。
ダルトンとNAVFが8月8日付で関東財務局に提出した株式保有の変更報告書で明らかになった。両者は7月19日にも、他の1者とともに共同保有しているトランコム株を追加で取得した旨を開示していた。
保有比率はダルトンが7月開示時点の8.37%から10.45%に、NAVFが2.91%から3.77%にそれぞれ上昇した。変更報告書によれば、両者はいずれも7月以降、断続的に株式市場の内外で取得している。
その他の共同保有者の0.48%を合わせると、3者の合計で7月開示時の11.76%から14.71%に上がった。トランコムの筆頭株主で資産管理会社AICOHの26.09%(今年3月末時点)に次ぐ規模となっている。
ダルトンはトランコム株保有の目的について「発行者の株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて、発行者の株式を取得し長期的に保有する」などと説明。
NAVFとその他の共同保有者は「投資および経営陣に対する経営の助言ならびに状況に応じて重要提案行為等を行う」と記している。
(藤原秀行)