2.2万㎡、25年11月末竣工見込む
日鉄興和不動産は9月2日、名古屋市で自社案件としては中部圏第1弾となる物流施設「(仮称)LOGIFRONT(ロジフロント)名古屋みなと」をトヨタホームと共同で開発すると発表した。
1階に片面バースを備えた地上4階建てBOX型で、2分割でも利用可能な汎用性のある平面計画を予定している。延床面積は2万1535㎡を想定しており、2025年11月末の完成を目指している。
外観のイメージ
中京工業地帯を形成する主要な工場集積エリアの名古屋市港区に所在し、名古屋第二環状自動車道の南陽ICから約4.0km、名古屋高速道路の港明ICから約4.2㎞。
車両と歩行者および自転車の出入口を分離し、安全性に配慮した動線計画を採用。断熱性・耐震性・美観に優れた金属断熱サンドイッチパネルを採用し、シルバーとダークグレーのモノトーン調を基調としたデザインを取り入れる。
昇降設備は荷物用エレベーター・垂直搬送機をそれぞれ2基標準装備とし、上下階の荷物の搬送に十分な能力を確保する。キュービクル(高圧受電設備)などの重要設備は屋上に設け、入居テナントのBCP対応にも配慮する。
鳥瞰パース
環境負荷低減のため、親会社の日本製鉄と協働し、同社が提供するマスバランス方式を適用したグリーンスチール「NSCarbolex Neutral(エヌエスカーボレックス ニュートラル)」を、民間デベロッパーとして大型物流施設に初めて採用、鉄骨H形鋼の一部に取り入れる。
日本製鉄の高機能製品・ソリューション技術「NSCarbolex Solution(エヌエスカーボレックス ソリューション)」に内包される建築ソリューション「ProStruct(プロストラクト)」も併せて採用。鉄鋼生産から施工時におけるCO2排出量を約10%削減できると見込む。
施設概要
名称:「(仮称)LOGIFRONT名古屋みなと」
所在地:愛知県名古屋市港区当知二丁目1301
交通:
名古屋第二環状自動車道「南陽」IC 約4.0km
名古屋高速道路「港明」IC 約4.2㎞
名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「荒子川公園」駅 徒歩19分
敷地面積:10,555.80㎡(3,193.13坪)
延床面積:21,535.91㎡(6,514.59坪)
構造・階数:S造・4階BOX型
設計・施工:日本国土開発株式会社
設計工事監修:株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
スケジュール:2024年9月着工、2025年11月末竣工予定
地図(いずれも日鉄興和不動産提供)
(藤原秀行)