小売業などの販売データなど生かし、精緻な需要予測モデル構築目指す
NIPPON EXPRESSホールディングス（NXHD）は10月10日、AIなどのデジタル技術を活用して小売業などの顧客が持つ商品販売データとNXグループが持つ物流実績データを掛け合わせ、より精緻な「需要予測モデル」を構築するための実証実験を開始したと発表した。
このモデルを活用し、物流現場における作業計画の最適化と自動化を図っていきたい考え。
需要予測モデル概念図（いずれもプレスリリースより引用）
小売業の荷主が持つ商品の販売計画・実績データや調達情報、イベント情報などと、NXグループが持つ物流実績データを組み合わせ、AIを活用して類似業務に活用可能な需要予測モデルを開発する
需要予測モデルを出荷プランや戦力調達、作業計画に活用し、余剰戦力の削減など作業リソースの最適配置につなげられるかどうか効果を検証する。物量予測の精度を向上させ、様々な拠点での作業人員配置を自動化できるようにしたい考え。
将来はNXグループ内への水平展開を推し進め、小売業に加えて多様な業界をカバーできるようにしていくことを目指す。
（藤原秀行）
