国交省の検討会が論点整理、マッチングサービスのルール整備も
国土交通省は2月5日、「トラック運送業における多重下請構造検討会」を開催し、意見の取りまとめに向け、今後議論を詰めるべき論点整理を行った。
この中で、トラック運送業の多重下請け構造の解消を図るため、荷主企業と元請け運送事業者らの間で業務を仲介する利用運送事業者に対し、トラック運送事業者と同様、相場よりも安く採算割れするような安い運賃で仕事を提供しないなどの取引健全化措置を講じるよう義務化するかどうか検討することを示した。
併せて、下請けの「次数」制限を設けるかどうか議論することも確認した。
求貨求車のマッチングサービスを展開している事業者について、仕事を受注した事業者が一定以上、下請け事業者に再委託をするのを禁じ、不当に安い運賃で契約するのを防ぐルールを整備することも提示した。
法規制の部分に関しては4月以降、議論を継続する。
(安藤照乃、藤原秀行)