オリックスのAI活用した文字読み取りサービス、SGシステムと提携しスキャン代行を開始

オリックスのAI活用した文字読み取りサービス、SGシステムと提携しスキャン代行を開始

書類回収からデータ化、クラウド保管までワンストップで艇庫湯

オリックスは2月21日、生成AIを活用したAI-OCR(光学式文字読み取り)技術を駆使し、高い精度で文字をテキストデータに変換、クラウド上のストレージに書類を保管できるサービス「PATPOST」(パットポスト)について、SGホールディングスグループのSGシステムと提携し、新たにスキャン代行サービスを始めると発表した。

SGシステムが有する総合物流企業グループの物流ノウハウとスキャン技術を活かし、紙書類の回収からスキャン、データ化、クラウド保管および管理までをワンストップで提供する。

 
 

具体的には、SGシステムと協業し、ユーザーが指定した場所から書類を回収し、スキャンおよびPATPOSTへのアップロードを代行する。アップロードした書類は、PATPOSTのAI-OCRによりテキストデータ化し、クラウド上のストレージに保管。必要に応じて、データの入力や補正作業も行う。

スキャンした書類は、「テキスト・表抽出機能」を利用することで、PATPOST画面上でテキストおよび表形式のまま確認できる。ユーザーが利用中の表計算ソフトなどに貼り付けることで、転記作業やデータ集計作業を迅速化できると見込む。

従来の紙書類保管で発生していた手作業によるデータ入力や情報の検索、ファイリングなどが不要となり、業務を効率化できる上、紙書類のデータ化により、保管コスト削減のほか、災害時の紛失や破損リスクなどのBCP対策にもつながると想定している。

対象の書類は請求書、領収書、契約書、納品書、見積書、発注書などの取引関連書類のほか、図面、設計書、申請書なども想定。ホッチキス止めや製本された書類でも対応できる。

価格は1ページ当たり10円から。

また、PATPOSTは1月10日付で、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)の「電帳法スキャナ保存ソフト法的要件認証」を取得した。紙書類をスキャニングし電子データとして保存することが電子帳簿保存法の要件を満たしていることが認められたもので、ユーザー自身が法的要件を満たしているかを確認する必要がなく、法令を順守した上でサービスを利用できる。

 
 

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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