ウェザーニューズ、EC事業向け気象データセットの提供開始

消費者ニーズの変化把握を支援

ウェザーニューズは3月24日、天候や季節で変わる消費者ニーズを的確に捉えたECサイト運営を支援するため、気象データ提供サービス「WxTech」で新たに同日、EC事業向けの気象データセットの取り扱いを始めたと発表した。

複数の企業が出店するECモールのほか、アパレルやフードデリバリー、ホテルのECサイトやインターネットスーパーなど、ネットを通して商品やサービスを売買するECの分野で気象データのニーズが高まり、気象データの導入が続々と進んでいる。

　
　

そうした状況を考慮し、天気や気温、体感などの予報や過去データ、花粉や乾燥指数など、オンライン消費に影響しやすい気象データをパッケージ化し、APIで提供することにした。

ECサイト運営者は1kmメッシュの天気や体感の過去データを用いて気象による消費行動の変化を高解像度で分析し、現在と今後の需要を高精度で予測できるようになると想定。

例えば、1時間ごとの短期予報や10日先までの中期予報を基に、気温や体感に合わせたコーディネートを提案するほか、花粉飛散量が多いタイミングで花粉ガード効果のあるマウンテンパーカーのような機能性アイテムを紹介するなど、様々なデジタルマーケティング施策に活用できると見込む。

他にも、10分ごとのタイムリーな実況天気や天気予報を、商品の仕入れや配送計画の調整に役立てられるとみている。

1kmメッシュの花粉予報のイメージ。4段階で花粉飛散量を予測

ウェザーニューズの体感指数は、過去寄せられた1500万通の体感報告と当時の気象データを分析し、最新の気象データを基に極寒・寒い・ちょうどよい・暖かい・暑いなど10ランクで予報している。

　
　

「ウェザーニュース」アプリにはユーザーから“寒い”“暖かい”などの体感報告が毎日集められている

5kmメッシュでは晴れ予報でも、解像度を上げて1kmメッシュで見ると晴れ/雨/曇りが混在していることがある

EC向け気象データセットのサービス仕様

※6か月先までの長期予報の提供も可能

（藤原秀行）※いずれもウェザーニューズ提供