次世代車両の開発・社会実装も想定
AIを生かした経営支援ソリューションの開発などを手掛ける東京証券取引所スタンダード市場上場のAIストームは4月16日、運送やイベント、災害対応などに使われる商用車両の運用支援事業に関し、匿名組合を活用して投資家から新たに総額6.2億円の資金を調達したと発表した。
昨年8月から9カ月間の累計で9.23億円に達した。第3回の募集は4月中にスタートする予定。
(AIストーム提供)
同事業はトラックなどの商用車の仕入れや管理、リースをサポート。さらに、トラックにLEDサイネージ(電子看板)を搭載して災害時の情報発信や広告宣伝などに応用することも視野に入れている。
AIストームは加えて、今年3月にAIを活用した次世代モビリティの共同開発・運用支援に着手。AI制御による自動認識、データ収集機能を搭載した新たな車両を実用化し、物流・観光・災害対応の各分野で業務効率化や情報発信などに活用できる「スマート・モビリティインフラ」を確立することを目指している。調達した資金は一連の取り組みを進めるために充てる。
今後は地方銀行や地方自治体、地元企業と連携し、全国に同事業を広げていくことを視野に入れている。
(藤原秀行)