福通が千葉・八千代のメニコン向け物流センターにExotecの倉庫自動化ロボット次世代モデルを採用

日本初、従来タイプより出荷処理能力最大50％向上

フランスの新興ロボットメーカーExotec（エグゾテック）の日本法人Exotec Nihon（エグゾテック二ホン）は9月1日、コンタクトレンズ大手のメニコン、福山通運、IHIグループのIHI物流産業システムの3社が、Exotecの倉庫自動化ソリューション「Skypod」（スカイポッド）を、福山通運が所有・運営するメニコン向け物流センター（千葉県八千代市）に導入することを決めたと発表した。

Skypodは、前後左右上下の3次元方向に走行可能なロボットが、対象商品をピッキングし、作業者のエリアで搬送する。3社が採用を決めたのは今年2月にリニューアルした次世代モデルのSkypodで、日本国内では初の導入という。稼働開始は2026年下旬の予定。

次世代モデルは、従来モデル比で出荷処理能力を最大50％、保管密度を約30％向上させているのが特徴。

さらに、オーダーごとの優先度や配送ルートを考慮した出荷順序の最適化、バッファー機能、ECと店舗向けを単一システムで処理可能なオムニチャネル対応、モジュラー構成による段階的な拡張と高い稼働率などの付加価値機能を搭載。ピーク時の安定運用とリードタイム短縮、サービスレベル向上を後押しする。

Skypodのイメージ（Exotec Nihon提供）

メニコンと福山通運は2026年3月期下半期に予定しているメニコンのマレーシア新工場の稼働開始に伴う物量増加への対応と、将来の人手不足に備えた省人化推進を目指し、次世代Skypodの導入を決めた。

【導入概要】
施設名：福山通運株式会社 千葉八千代支店
所在地：千葉県八千代市上高野1353-4　福山通運株式会社 千葉八千代支店2階
保管ビン数：10,810ビン
ロボット台数：73台
主な用途：倉庫内商品のピッキング

（藤原秀行）