初の「荷物専用新幹線」、盛岡~東京間で運行開始

初の「荷物専用新幹線」、盛岡~東京間で運行開始

7両で最大段ボール1000個搭載可能、トラック輸送の代替需要獲得図る

JR東日本は3月23日、東北新幹線で、座席を取り払い荷物積載専用に改造した編成の運行を盛岡駅~東京駅間で開始した。

1964年に東海道新幹線が開業して以来、荷物を専用で運ぶ新幹線の編成が走るのは初めて。第1弾として、岩手県産のホタテを盛岡駅から東京駅まで届けた後、JR東グループのジェイアール東日本物流と協力し首都圏のスーパーに配達した。




盛岡側で車両に荷物を積み込む


盛岡を出発する荷物専用新幹線

JR東は新幹線を使い荷物を輸送するサービス「はこビュン」の展開に注力しており、定時性やスピードを武器にして海産物や精密機器などを運ぶ需要を獲得している。「物流2024年問題」やトラックドライバー不足の影響で、1回で大量に荷物を運びたいニーズが増大しているため、荷物専用の編成を走らせることにした。

旅客を乗せる「やまびこ」と連結し、平日に上り列車として1便、定期運行する。

荷物専用編成にしているのはE3系車両で、1編成7両で構成。最大で段ボール1000個(約17t)分の荷物を搭載することが可能。トラック輸送の代替として積極的に利用を働き掛けていく方針。

荷物の品質に影響しないよう、車内の床には滑り止めの加工を施し、荷崩れ防止ベルトも導入。かご台車に荷物を載せたまま搬出入できるようにしている。車窓部分に海産物や果物、医療用品の写真を掲載し、新幹線による荷物輸送を走行・停車中にアピールする。



荷物の積み込み・積み降ろしは盛岡市と東京都北区の車両センターで実施。駅の旅客乗り降りの安全に配慮している。積み降ろしにはAGVを採用、業務負荷の低減と効率化を図っている。

JR東は今後、仙台や新潟エリアと首都圏を結ぶ荷物専用編成の運行も視野に入れている。


東京駅に着いた荷物新幹線

(藤原秀行)※いずれもJR東日本提供

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