物流コスト低減など期待
三菱倉庫系のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)、MLCベンチャーズは6月2日、運用するファンド「MLCイノベーション1号投資事業有限責任組合」を通じて、越境EC事業者向けに返品業務支援サービスを提供する香港のスタートアップ、Return Helper(リターン・ヘルパー)に出資したと発表した。
Return HelperのシリーズA資金調達ラウンドの一環として実施した。具体的な出資額は開示していない。

(MLCベンチャーズ提供)
越境ECは特にアパレルや雑貨領域を中心に返品率が高く、国際返送に伴う物流コスト、オペレーション負荷、顧客体験の低下などが大きな課題となっている。
Return Helperはそうした課題の解決をサポートするため、グローバルに構築した返品受け入れネットワークとシステム基盤を活用し、返品商品の受領・検品・在庫管理などを含む返品関連のロジスティクスサービスをワンストップで提供している。
現在は欧米や日本、アジアの17カ国・22拠点で返品ネットワークを展開し、越境ECの返品インフラ構築を図っている。
Return Helperは、返品管理システム(RMS)と実物流オペレーションを組み合わせることで、返品プロセス全体を一気通貫で最適化する独自のポジションを構築している。
MLCベンチャーズはグローバル返品ネットワーク、標準化したオペレーション、システム連携を組み合わせたReturn Helperの取り組みは、越境EC市場の持続的な成長を支える基盤となる可能性があると想定。
三菱倉庫グループが保有する国内外の物流ネットワークや倉庫アセットとの連携を通じ、EC物流領域におけるサービス高度化や、グローバルの物流オペレーション強化にも接続できる可能性があるとみている。
(藤原秀行)










