関東~関西間の高速道路区間、低炭素燃料利用も継続
東レとT2は6月4日、自動運転トラックを使い石油化学品を定期的に輸送する商用運行を、同日に関東~関西間の高速道路の一部区間で開始したと発表した。

東レが扱う石油化学品はサプライチェーンの裾野が広く、電気製品や自動車部品、衣料品、医薬品、食品、日用品に至るまで幅広い産業を支えており、物流が停滞することにより、膨大な種類の製品供給に甚大な影響を及ぼす可能性があるため、物流の持続可能性維持が特に強く求められている。
東レはT2と組み、T2のレベル2(ドライバーが同乗し、有事の際はすぐに運転を交代する)自動運転トラックを用いて、関東~関西間の高速道路の一部区間で、石油化学品を幹線輸送する実証を2025年9月に始めた。
今年3月まで計4回にわたって実証を行った結果、T2の自動運転トラックが既存の運行と同等の輸送品質や安全性を担保できることを確認したため、商用運行に踏み切った。
今後はT2が2027年度以降に開始を目指す「レベル4」(特定条件下での完全無人)自動運転トラックの幹線輸送を活用した枠組みについても、協業を本格的に進めていく構え。

商用運行で輸送するABS樹脂「トヨラック」

低炭素燃料を給油する様子
東レの千葉工場(千葉県市原市)から関西の物流拠点の澁澤倉庫茨木営業所(大阪府茨木市)までの約520kmの区間が対象で、このうちレベル2自動運転区間は東名高速の綾瀬スマートIC(神奈川県)から新名神高速の茨木千提寺IC(大阪府)までの約440km。
自動車部品や電気製品、医療品などの原料となるABS樹脂「トヨラック」を定期的に輸送する。
さらに、環境に配慮した輸送の実現も目指し、軽油にバイオディーゼル燃料を5%未満混ぜた「B5軽油」、廃食油や廃動植物油脂を主な原料とし、CO2排出量を実質100%削減可能な次世代の軽油代替燃料として期待される「リニューアブルディーゼル燃料」といった低炭素燃料を、実証に続いて商用運行でも利用する。
(藤原秀行)※いずれも両社提供











