出荷作業の無人化と出荷ミス防止、保管効率の大幅な向上も
大成建設とファナックは7月10日、複数製品を1枚のパレットに混載した状態から、必要な製品を必要な数量だけ自動で取り出すピッキングシステムを共同で開発したと発表した。
AIを活用した画像処理による三次元認識と製品識別情報の自動照合を組み合わせ、従来は必要とされていた製品情報の事前データ登録作業を不要とし、高い柔軟性と即時性を両立したと説明している。
倉庫や工場の出荷作業は作業員が指示書を確認しながら製品を取り出 すピッキング作業が一般的で、単純作業の繰り返しによる出荷ミスや製品破損が発生、課題となっていた。
労働人口の減少に伴い、人手不足への対応が喫緊の課題となっていることも考慮し、両社でデパレタイズを完全自動化できる新システムの開発にこぎ着けた。

従来作業と今回構築の自動化
従来の自動倉庫は次工程や管理のしやすさを考慮し、1種類の製品のみをパレットにまとめて積載する「単載パレット」が一般的。この場合、ピッキング後に積載量が減少すると保管効率が低下することが課題だった。
新システムを使うことで、複数製品を混載する、混載パレット運用の導入が容易になり、倉庫全体の保管効率と出庫処理能力の向上にも寄与するとみている。
ビジョンカメラがパレット上の製品サイズや形状を三次元的に認識し、出荷指示情報と自動照合することで対象製品を特定する。製品情報の事前データ登録作業が不要なため、導入時の設定作業を大幅に削減し、短期間で新システムを立ち上げることが可能。

混載による自動倉庫の保管効率向上
画像認識に加え、バーコードなどの識別情報を組み合わせた二段階判定により、出荷ミスを防ぐ。さらに、ロボットアームを製品形状や重量に応じて最適制御することで、破損や落下のリスクも低減できると見込む。
混載パレットの活用により、倉庫スペースを有効利用し、出庫処理能力を高められると強調。新設倉庫だけでなく、既存施設の増設抑制にもつながるなど、設備投資の最適化にもつながると想定している。
新システムは2026年1月、ある製造工場に納入、無人化を実現しているという。

新システムを導入した場面(某製造工場倉庫)
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用







