ダイキンと伊藤忠グループ、業務用空調機から資源回収・再利用で連携

ダイキンと伊藤忠グループ、業務用空調機から資源回収・再利用で連携

金属類など想定、全国展開も視野

ダイキン工業と伊藤忠商事の両社は7月9日、業務用空調機に関し、使用済み機器に含まれる資源を再び製品に活用する「水平リサイクル」で連携すると発表した。

「再資源化事業等高度化法(類型①)」の枠組みを活用した包括的業務提携契約を締結した。



再生材を製品で安定的に適用するためには、品質評価やトレーサビリティーを含めたサプライチェーン全体での管理が不可欠で、製品の回収から再資材化、製品適用、品質保証までを一体で管理する仕組みの構築が課題となっていた。中東情勢の緊迫化などで資源確保の重要性が高まっていることも考慮した。

ダイキングループが持つ製品技術や品質保証、伊藤忠グループが備えているリサイクルの知見やネットワーク、データ管理力といったそれぞれの強みを組み合わせ、不要となった業務用空調機の回収から再資材化、製品適用までを一体的に推進。環境負荷低減と持続可能なサプライチェーンの構築を図る。

具体的には、使用済みの業務用空調機から、鉄や銅、アルミ、レアアースといった金属、外装や内装樹脂、ファンのプラスチック、電子部品、フロン類など多様な再利用素材を回収する。

物流やデータ管理、法令適合、顧客連携まで包括的にタッグを組む。国内市場で水平リサイクル事業の実装と法認定取得を進め、品質・規制要件を満たしながら順次、全国展開していく予定。

対象モデルや数量、品質基準、配合率などは個別に契約し、迅速な展開を図る。

ダイキングループの主な役割

原材料及び工程設計 再生材の性状・性能を評価し、採用から量産までの生産工程を設計
品質保証 再生材の受入基準を作成し、受入検査や生産工程管理を実施
回収・保守網の活用 設置協力会社と連携し、機器更新時の納品・撤去回収ルートを共有
調達・サプライチェーン 再生材の安定調達を推進
製品開発・販売 再生材を利用した製品の企画・販売・表示、業界・需要家向けPRを実施
市場・顧客連携 需要家、施工会社、ビルオーナーへの提案を通じて事業を拡大


伊藤忠商事グループの主な役割

制度認定・申請支援 再資源化高度化法類型①の認定取得・更新に向けた支援
全国リサイクルネットワーク構築 再資源化協力会社の選定・管理、排出者・再委託先との契約取りまとめ
物流・収集運搬 全国からの廃棄物回収・輸送を手配し、効率的な物流網を構築
トレーサビリティー体制構築 再生材の由来、処理工程、配合比、適合証跡を記録・管理
KPIレビュー 再資源化率やCO2削減量の算定基盤を構築し、運用・評価を実施

(藤原秀行)

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