今年11月からダイアモンドヘッドの物流センターで初稼働へ
物流業務効率化の新技術開発に取り組むスタートアップ企業のGROUND(東京)はこのほど、物流施設内でピッキング作業を支援する自律型協働ロボット「AMR」の最新モデルを公表した。開発中だった際よりコンテナにピッキングした商品を入れやすくなるよう配慮するなど、さらに洗練された設計としている。
搭載したセンサーなどで周囲に人間や障害物がないかを常に把握し、ピッキングすべき商品が収められた棚へ、最適なルートを自分で判断して自律走行。スタッフはAMRが止まった場所でピッキングを順次済ませていけば適切に作業を終えられる仕組みだ。庫内のレイアウトや作業オペレーションの大幅な変更なしに導入できるのを強みとしており、大企業だけでなく中堅・中小企業も生かせると見込む。
ファッション・アパレルのECシステム開発などを手掛けるダイアモンドヘッド(同)に国内で初めて納入することを決定。今年11月から、千葉県柏市の「GLP柏」5階に展開している「柏物流センター」(1179坪)に30台を導入する計画を発表している。GROUNDは成功事例として経験を積み重ね、普及を促進していきたい考えだ。
利用のイメージ。AMRは開発中のモデル(いずれもGROUND提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)