ヤマト系やANA系、三菱電機系、KDDI系などのファンドが出資
数理最適化(決められた制約の中で、利益や効率などの成果が最大、もしくは最小になる最良の選択肢を数学的に見つけ出す技術)を活用した物流の計画立案支援などを手掛けるスタートアップのJIJ(ジェイアイジェイ、東京都港区芝浦)は8月4日、グローバル・ブレインをリードインベスターとして、同社が運営する複数ファンドと富士通系の富士通ベンチャーズが運営するファンドを引き受け先とする第三者割当増資を実施、総額約8.4億円を調達したと発表した。
グローバル・ブレインのファンドはグローバル・ブレイン7号8号F投資事業有限責任組合、KDDI系のKDDI Open Innovation Fund3号、三菱電機系のMEイノベーションファンド、ANA(全日本空輸)系のANA未来創造ファンド、ヤマトホールディングス系のKURONEKO Innovation Fund2号。
JIJは調達した資金を、実運用が進む数理最適化事業をさらに物流領域を含めて拡大させるとともに、量子技術やAIを活用した最適化プラットフォームの高度化、ゲート型量子コンピュータ向けミドルウェアの研究開発、グローバル展開を加速させたい考え。
JIJは創業以来、数理最適化と量子コンピューティングの技術を軸に、製造、物流、交通、通信、エネルギーなど、幅広い産業分野における複雑な計画・最適化課題の解決に取り組んできた。近年は研究開発で培った技術の実運用が進み、事業会社の継続的な意思決定を支えるソリューションに発展している。
量子コンピューティングを産業で活用するためには、ハードウェアの進化に加え、実際の業務課題を計算可能な形に定式化し、従来型コンピュータや量子コンピュータなどの計算資源を適切に組み合わせ、実運用へつなげるソフトウェア基盤が不可欠。
実運用が進む数理最適化事業を基盤に、量子コンピューティングの産業活用に向けた技術開発を進めており、資金調達でこうした動きを確実に持続・拡大し、国内外で事業を展開していくことを目指す。

(JIJ提供)
(藤原秀行)








