トレードワルツが貿易業務効率化支援サービスの全面刷新を公表、サイバー攻撃対応強化など実施

トレードワルツが貿易業務効率化支援サービスの全面刷新を公表、サイバー攻撃対応強化など実施

27年1月以降に順次提供を開始

貿易業務効率化支援サービス「TradeWaltz」(トレードワルツ)を運営するトレードワルツは11月4日、事業発足から7年目を迎えるに当たり、TradeWaltzのシステム構造をゼロから再構築した次世代基盤へ全面刷新すると発表した。

単なる機能改善にとどまらず、激変する国際貿易環境や高度化する技術へ俊敏に対応するため、データモデルとシステムの土台を根本から再設計したと説明している。

国際情勢の複雑化に伴いサプライチェーンを狙ったサイバー攻撃が世界的に急増する中、国家間の通商を支えるデータ基盤には真正性と機密性を守り抜く強固なインフラ性能が求められていることを考慮。次世代基盤への移行計画(ロードマップ)を公開し、2027年1月より順次提供を開始することを明らかにした。

新たに策定したビジョン「商流・物流・金流がシームレスに連動するデータ流通インフラとなる」の具現化に向け、ブロックチェーン技術を中核とした堅牢な基盤を確立し、日本の通商競争力と国力を下支えしていきたい考え。

貿易の現場で生じていた「複数社間調整の分断」「実務とシステム運用のギャップ」「変化に対する開発追従の遅れ」といった業界全体のボトルネックを解消し、日本の貿易競争力を次のステージへと力強く推し進めるため、対症療法的な部分改修ではなく、システム基盤そのものをゼロから再構築することにした。

従来の硬直的な階層構造を排し、実務単位の情報を独立して管理・連携できる柔軟なデータモデルへ移行。これまでの「物流部門中心の利用」から脱却し、営業部門、財務会計部門、コンプライアンス部門など、社内の多様な部署がそれぞれの業務目的に応じてシームレスにデータを活用・共有できる環境を実現できると見込む。

商流・物流・金流が同一プラットフォーム上で有機的につながり、企業全体の意思決定スピードと業務生産性を飛躍的に高められるとみている。

また、サプライチェーンを標的とした悪質なサイバー攻撃や情報漏洩のリスクに対抗するため、クラウドネイティブな堅牢基盤とブロックチェーン技術を高度に融合させたと説明。

単一障害点やデータの一括流出リスクを構造的に排除するとともに、貿易書類・取引データの改ざん防止と確実な真正性を担保する。

新基盤の設計に際し、AIを活用した迅速な機能開発・改善を前提とする「AIネイティブ」な開発モデルを採用した。新機能の追加や顧客ニーズへの追従スピードを劇的に加速させるとともに、他社のプラットフォームや公的システム、最新の生成AIツールとの迅速な接続を実現し、常に進化し続けるエコシステムを構築する考え。

■段階的移行計画(ロードマップ)
・ 2027年1月:第1弾「次世代基盤の先行リリース」開始
基幹業務である輸入プロセスを中心に主要機能を実装し、新基盤での本番提供を開始。新しい操作性と高速化されたインフラ環境を提供する。

・2027年6月:第2弾「主要機能の全面提供」(輸出入フル稼働)
輸出プロセスを統合し、輸出入の貿易手続きを網羅した実務基盤として全面稼働させる。

27年6月の全面提供以降も、市場の変化や利用企業の要望に俊敏に応えながら継続的な機能拡張を推進し、日本のサプライチェーンを支える強靭なインフラへと持続的な進化を遂げていきたい考え。

(藤原秀行)

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