現場人材確保図る、海外展開も視野
鴻池運輸は11月5日、フィリピン最大級の空港グランドハンドリング(地上支援)会社、マクロアジア・エアポート・サービス(MAS、マニラ市)の株式20%を同社親会社のマクロアジア(MAC、同)から取得すると発表した。
同時に、MACが鴻池運輸傘下で成田空港のグランドハンドリング業務を手掛ける日本空港サービス(JASCO、千葉県成田市)に30%出資する。同日、鴻池運輸とMACが株式譲渡契約を締結した。具体的な出資額は開示していない。
相互に出資することで結び付きを強め、日本の同業務への外国人技能実習生の受け入れを拡大するとともに、技能実習2号修了生の特定技能への移行による現場人材確保を図る。同業務の海外での展開や人材育成に向け、MASの豊富なノウハウを生かす狙いもある。
鴻池グループは空港関連事業の売上高を2019年3月期の231億円から30年には500億円まで高めることを目指している。
(藤原秀行)