ATOUN、荷物の積み降ろし時に腕と腰を同時にカバー可能なパワードウェア新タイプの受注開始と正式発表

ATOUN、荷物の積み降ろし時に腕と腰を同時にカバー可能なパワードウェア新タイプの受注開始と正式発表

出荷は21年1月予定、物流現場などの利用想定

パナソニック子会社で物流現場などの作業負荷を軽減する着用型ロボット「パワードウェア」を手掛けるATOUN(アトウン、奈良市)は8月3日、荷物の積み降ろしなどを続けても腕と腰の疲れを同時に抑える効果が期待できるパワードウェア「ATOUN MODEL Y +kote」の受注受付を同日開始すると発表した。出荷開始は2021年1月を予定している。

既に販売しているパワードウェア「ATOUN MODEL Y」に、新たに開発した補助パーツ「kote」を組み合わせ、ペアで使用する。荷物を持ち上げる際、センサーが体の動きを感知し、左右の手に装着したグローブに取り付けてあるワイヤーをモーターで巻き取り、重いものを持った腕を引き上げるのを支える仕組みだ。左右の腕で別々に作動させることが可能。棚などに置かれた物を引っ張り出す作業についてもカバーできると見込む。

ある程度の力を込めないとワイヤーが巻き取られないため、koteを着けたままペンを持ってメモや書類に記入したり、荷物を持ち上げるのではなく横にずらしたりする動作を円滑に行えるよう配慮している。

アシストの力は最大で片腕当たり約6キログラム、腰が約10キログラム。稼働時間は約2・5時間と設計している。同社は物流施設や工場、空港などでの活用を想定、2021年度の売上高8億円を目標としている。


「ATOUN MODEL Y +kote」の装着イメージ(ATOUN提供)※クリックで拡大

(藤原秀行)

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